ドワーフトマト(第6代目)を定植しました。2021年秋、ベランダと室内で水耕栽培しています。

自家採種をくりかえして育て続けているドワーフトマト。2021年の7月、6代目となるタネをまきました。

順調に育苗できて、8月後半には3株づつ計6株を、ベランダと室内の両方で水耕栽培をスタートしています。

昨年よりも1ヶ月以上早く栽培をスタートしたので、暑さからなのか、葉が丸まってしまったり、受粉がうまくいかずに着果できなかったりしました。なんとか9月に入ってから実がふくらみはじめています。

ベランダと室内では、どんな差がでるのでしょうか? 2021年 秋のドワーフトマト(雑種6代目)の水耕栽培のようすをおつたえします。



ドワーフトマトを育てたベランダと室内の環境について

参考までに、わたしがドワーフトマトをそだてている環境についておつたえします。トマトを育てられる条件などは、ネット上にたくさん出ているので、そちらを参考にしたほうが良いとおもいます。

ただ、私の感覚では、同じ地域に住んでいても、何か要素のひとつでも違うと、やさいの育ち方ってこんなに変わってしまうのかい!ってくらい差が出ることもある気がしています。

ですから、情報を参考にしつつも自らの栽培経験と比較と想像を働かせて、水耕栽培をつづけてみてください。試行錯誤もまた、おもしろいです。

うちのベランダの環境

レジナ

わたしが水耕栽培しているベランダの環境です。ベランダは真東に向いているので、おひさまは朝から10時すぎの3時間くらいは直射差し込んできます。

1階に住んでいるので、周りの建物とか、季節による太陽の高さによって日照時間は変わります。風については、真東向きのせいなのかあまり強く吹き込むことが少ないです。

ドワーフトマトではないですが、他のやさいの水耕栽培容器が風で倒れてしまっていたことはありました。

すまいは東京都に隣接する県なので、気候自体は温暖です。夏は人間にも植物にも暑すぎます、とくに最近はそう感じます。

冬に関しては、年が明ける前に霜が降りたり、氷が張ったりすること少なくなりました。体感的には年を追うごとに暖かくなっている気がします。

昨年(2020)、試しにドワーフトマトをビニールで囲っただけの簡易温室でベランダにおいておいたのですが、枯死せず冬越しさせることができました。

簡易なビニール温室で囲ってあげると、ベランダでも栽培ができることがわかります。ただおいしい実を採ることはムリだとおもいます。

うちのトマト部屋の環境

室内での水耕栽培している部屋(トマト部屋)の環境についてです。ウチの家族はこの部屋をそう呼んでいます(笑)。 ベランダとは真逆の西向きの小さな部屋で水耕栽培をしています。

窓があって西日ですが直接日光を入れることはできるのですが、諸事情(マンションの通路なのと隣にある店舗の駐車場から丸見えなのです)により、照明はLEDの照明だけで窓を開けてません。カーテンを閉め切ったままです。



使用しているLEDは何度か紹介している、チャームというお店のオリジナルブランドのLEDアクロ・トライアングルという商品です。実は水耕栽培用ではありません。

アクロ・トライアングルの60センチ水槽用、テラリウム・アクアポニックス用を使用しています。これにタイマーを使って1日12時間点灯させています。

ということで、室内の状況は、LEDとは言え多少の熱を発していること、風通しが良くないことなどで、温度変化が少なくて日照時間(ライト点灯時間)が長いという環境になります。


室内の環境の方がベランダよりも植物栽培にむいているかもしれません。

この部屋でのドワーフトマトの冬の栽培もことしで3年目になります。他のやさいのタネまきと育苗もこのLEDの照明下でおこなっています。

室温なのか、水分をあげすぎなのかわかりませんが、時にレタスなどの葉物野菜の育苗時に徒長がひどいことがたまにあります。

昨年(2020)の冬季栽培でとれたドワーフトマトの実は、味はイマイチだったです。自分では喜んで食べれるくらい出来でしたが、人に勧められるかと言われると??の味でした。

実がおおきくなってきています。

7月のタネまき、そして8月に定植して、開花まではスムーズにこぎつけたドワーフトマト(F6)の水耕栽培です。9月最初のころまでは暑さの為だとおもいますが、受粉がうまくいかずに着果してくれませんでした。


ですが、9月も半ばを過ぎるとすこしづつ気候が穏やかになってきました。すると、案の定 ベランダ・室内どちらの株も実が成りだしました。

これまでのところ、ベランダの株と室内の株をくらべて、実の育ち方に大きな差は見られません。

10月になると、実のいくつかが色づき始めました。実が色付いてきたのもベランダ株、室内株ともに同じ時期でした。


ですが、この頃になって、ちょっとかわいそうなことが起きているのが、ベランダ株の葉っぱです。外にあるので仕方ないのですが、えかき虫(ハモグリバエ)の食害が相当ひどいです。

ここまで酷い状況だと、葉の光合成する働きにも影響がでてきそうです。対処法は、幼虫がいると思われるスジの先端を指先でつぶしています。でもちゃんと退治できているか不安です。

コチラは春に購入した、ドワーフトマト・プリティーベル。鉢植え栽培しています。かなりひどい状況です。


あっという間に、葉がえかき虫の食害した跡でいっぱいになってしまいました。ベランダ株の実の成長や株の健康状態に影響が出なければ良いのですが。

(10月に入ってから、仕方なくオルトランの水和剤を散布しました。)



食害の跡が消えるわけではありません。効果が出ているのか知るのも時間を必要とします。今のところは、これだ!と言える、えかき虫対策のベストアンサーがわかりません。

ベランダ株の実が熟してきません。

10月の半ばになって実の熟し方に差が出てきました。室内の株の実が一気に熟度がすすんだ感じです。色が真っ赤になってきて、触ると弾力を感じます。

10月の終わりには食べてみたいと思い、はじめて収穫しました。

対して、ベランダの株は、最初2個の実が色づいたのですが、それからは他の実が色づくこともなく、色づきはじめた2個の実もそれからあまり濃くなりません。


ベランダ株のある外の陽気ですが、朝方はとくに気温が低くなってきました。最低気温が一桁の日もでてきましたね。最高気温の方は、簡易温室に入れているので、それなりに上がっていると思いますが、直射日光があたるのは3時間足らずなので、1日の平均気温でみると室内よりも下がっているかもしれません。

ベランダ株の実の色付きが進まないのは、これらが原因ではないかと思っています。じつは昨年も同じ事態に見舞われていました。辛抱強く待っていましたが、年が明けても一向に色づかず熟さないので、あきらめて撤収したのでした。

それと、先にお伝えしたように、ベランダの株はえかき虫の食害が酷かったので、これも実が熟すのを遅らせている可能性もあるかもしれないです。


室内株の実を収穫し味見してみました、タネ(F7)の保存もしました。

収穫、そして食べてみた

10月24日、室内の株の実がいくつも赤くなってきました。指でつまんでみると、実の表面も固くなく弾力があります。

自分の記憶の中での比較ですが、昨年そだてたときの実の色よりすこし濃い色をしている気がしています。はやく味見がしてみたくなってきました。

10月30日、とうとう我慢できずに収穫しました。室内で育てている3株から10個を初収獲です。一番赤くて熟していそうな実は採種用にとっておいて、2番目くらいに良さそうな実を食べてみました。


アレ? あまい。 ふつうに甘いです。市販のミニトマトの平均的な甘さな感じです。不思議なことに前回の5代目までの実の味とまったく別の味わいになってしまいました。


初代の購入したドワーフトマト(商品名ドワーフトマト・プリティーベル)は、甘味・酸味・コクともにそろった濃い味でした。

ドワーフトマトプリティーベルの画像2019



そのタネをとってそだてた2代目から前回の5代目までの実は、あまり自慢のできるほどの味にはなっていませんでした。うまく表現できないのですが、どこも尖ったところがなく、うすけた味でした。

4代目の栽培の時に、他の株よりも酸味のつよい実をつける株ができたので、その株の実を採種して5代目としました。

5代目栽培でできた実も酸味だけはハッキリ感じる実が成りました。

ですがですが、第6代目になってから、いきなり味が変わることなどあるのでしょうか? しかも酸味がまったく感じずただ甘いだけになるなんて。

家族や知り合いにも味見をしてもらいました。みんなが「ふつうのミニトマトの味」とか「まずくはないけど、特別おいしいわけでもない、ふつうの甘さだね」とか言っていました。

この普通の甘さのミニトマトができたのは、はたしてどうなのか。特長のないドワーフトマトになってしまった?、または誰にでも受け入れられる味のドワーフトマトができたよ。と言えるのか???

7代目(F7)のタネの採種

いちばん熟していそうな実を種取り用にえらびました。ちいさな包丁で実を半分にして中のゼリー部分を取り出します。

100円ショップで買った、お菓子作り用のふるいにあけて水洗いします。このときにメラミンスポンジでタネの周りのゼリー物質をはぎ取るようにやさしくこすります。

見た感じで、だいたいゼリー物質が取れたらキッチンペーパーなどにあけて挟んで水分をとります。そのあとはピンセットでお茶パックに移して扇風機の風に数時間あてておきます。

このあとアルミホイルで乾燥材とともに折りたたんでジップロックに空気を抜いた状態で保存しています。

本当は、タネを取り出して少し発酵させるとゼリー物質も取り除きやすく、タネをより良い状態で保存できるらしいのですが、過去に発酵中に発根してしまいダメにしたことがあるので、今は発酵作業はしていません。

こんな適当なわたしのやり方でもドワーフトマトのタネはいつも元気に発芽してくれます。ありがとう。

そして、7代目にとうとうたどりつきました。交配種でも7代目まで採種を繰り返すと、ほぼ固定化されるそうです。一応わたしだけのドワーフトマト品種?のできあがりです。

さいごに

11月に入ってすぐに、残りのほとんどの実も赤く熟してきました。

本当に甘いだけ?のドワーフトマトになってしまったのか。それを確かめたくて次々に実をたべました。やはりどれも普通の甘さの味でした。

ですが、色づいていた最後のひとつを食べたときです。

アレーっ?これは、、すっぱい!!

さいごに食べたひとつだけが、5代目までのあの酸っぱさが目立った、あの味でした。この実だけまだ完熟していなかったのかなあ。

本当に何が何だかわからなくなってしまいました。でも必ずそうなった原因があるはず。もしかしたらと思える変更点が、実は2つあるのですが、それはまた次の機会に話したいとおもいます。

いつも言っていることで、またかと思われるかもしれませんが、ドワーフトマトって、水耕栽培もできて、コンパクトな環境で、1年中、いろいろ試すことができて、そして食べることができて、、

こんなに楽しめるお野菜あるでしょうか。まだまだ楽しみはつづきます。


11月5日、1巡目にあたる実はほぼ収穫しました。あたらしい脇芽と蕾も確認できます。今度は早春に実を収穫できるとよいのですが。2巡目の実がどんな味になるのか楽しみです。


それと、できた実(F7)が発芽するかのテストも一応やっておきたいとおもいます。


このあとの栽培記録の記事です。良かったら読んでみてください。


それでは また。


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