ドワーフトマト(第6代目)を水耕栽培しています。2021年秋の続き~年末。

2021年の夏に種まきして育てているドワーフトマト。簡単な水耕栽培容器でそだてています。自家採種をくりかえして6代目に入りました。

順調に育てることができて、室内で栽培している株からは、実を収穫しました。その実が、それまで育ててきた2代目から5代目のものとまったく違った味になったのです。

食べた瞬間に、甘さが先に口の中に広がりました。

これが前回までのおはなしでした。



今回は、味が変わる原因になったかもしれない、栽培の変更点、そして2021年末までの栽培のようすをおつたえします。

あなたのドワーフトマトの栽培や冬場の水耕栽培など、お役にたつことがあれば良いなと思います。

2021年秋のドワーフトマト水耕栽培の変更点。

ハイポネックス・微粉を使ってみました。

これまでの使っていたハイポニカと併用して、ハイポネックス・微粉を今回から試しに使いはじめました。

ハイポネックス・微粉を試した理由は、少し前から感じていた浮気心とタイミングよくハイポネックス微粉商品そのものを見かけてしまったからです。


これまで、ハイポニカの肥料としての効果については何の不満もありませんでした。

ただ3年以上水耕栽培を続けていると、他の畑が気になるというか、あのー、他の水耕栽培をされている方のブログなどを参考にして、さらに上手に栽培したいと考えてしまうことありませんか。


水耕栽培用の肥料で、多く目にするのは、協和のハイポニカ、ハイポネックスジャパンのハイポネックス・微粉だとおもいます。

そして先日、ふらっと立ち寄ったオザキフラワーパークさんで、ハイポネックス・微粉を見かけて、衝動買いしてしまったのです。


ハイポネックス・微粉を使ってみた効果ですが、ハイポニカの時と比べて、悪いところはありません(笑)。たぶん良いです。

ここまでしゃべっておいて、申し訳ないのですが、ハイポニカもまだたくさん残っているので、併用して使っているのです。

それぞれの養液を交互に入れ替えてみたり、面倒になると、つぎ足したりしているので、混ざった状態になっていたりします。

いまのところ、混ざった状態で問題はおきてませんが、肥料によっては他の肥料と混ぜないでくださいとの注意書きがあるものもあります。自己責任でおねがいします。

そして、ハイポネック・ス微粉だけでの栽培の評価をすることを当面できそうにないです。

1巡目の実の味が変わった理由として、可能性はあるとおもいます。

海藻エキスを添加してみました

海藻エキスという商品をご存じでしょうか。わたしは、この海藻エキスを友人から聞きました。

その友人がお孫さんをつれて、埼玉県にあるいちご園にいちご狩りに出かけたそうです。そのとき食べたイチゴの美味しさに感激して、農園主さんにどうしたらこんなにおいしいイチゴができるのか尋ねたそう。

農園主さんは、「他とくらべて特別なことはしていない、強いて言えば、海藻エキスを施しているって事かな。」と教えてくれたそうです。

わたしは、その友人に頼まれて、ネット通販で探したというわけ。そのお礼に、購入した海藻エキスの半分ほどをおすそ分けしてもらいました。


この海藻エキスという商品は、肥料ではないようです。セイコーステラという会社のサイトによると、バイオスティミュラントというあたらしいカテゴリーに属する園芸資材と書いてあります。

製造元は、アンデス貿易になっています。


要約すると、「肥料や土壌改良剤といった分類に属さない資材の1つで、高温や低温、日照不足などストレスに対応して、生長活動に必要な、吸収・代謝・調整などの機能が低下しないよう助ける働きがある」のだとか。

実際に使用するときは、養液をつくる時に耳かき1杯弱を加えています。ちなみに養液は4リットルのペットボトルにつくります。

このくらいの使用量だと、たぶん一生かかっても使いきれません。

せっかくあるのだから、使ってみましょう的なノリで試しはじめました。

ハイポネックス微粉や海藻エキスがドワーフトマトの味を変えたのか。

今回のドワーフトマト栽培から変えた変更点は、このハイポネックス・微粉海藻エキスの使用をはじめたことでした

どちらか片方なのか、それとも両方が作用して、味を変えたのでしょうか。それとも自分の馬鹿な味覚の幻だったのか。

確かめるには、どうすればいいのだろう。

まずは、2巡目の実を熟して食べられるようになるまで、お世話すること。そして食して味をもう1度確かめる事。

2巡目の実も、甘い実ができていたら、何が味を買える原因なのか確かめるために、比較実験の栽培をすること。

今回採種したF7(7代目)の種子をつかって、2022春に、①ハイポニカ、②ハイポネックス微粉、そして、③海藻エキスを添加した養液と、3種類の養液で、栽培してみて比べてみようとおもっています。

ズボラ―なので、あくまで予定です。

ベランダのドワーフトマト(F6)のようす

室内でそだてているドワーフトマトは、2021年10月末から11月の始めにかけて、1巡目の実を収穫しました。

ベランダのドワーフトマトも、1巡目の開花の時期は、室内の株と変わらなかったのですが、熟すのが遅れています。

その後の、ベランダのドワーフトマトのようすです。

ベランダのドワーフトマトの実(1巡目)の収穫。

室内株の収穫から半月ほど遅れて、ようやくベランダ株の実の収穫が始まりました。

最初は、11月11日。次が11月30日でした。

本当は、収穫するにはもう少し、いや、もっと真っ赤に色づいてからにしたかったのですが、室内の収穫から遅れすぎて、辛抱ができなくなってしまいました。

写真だと、室内で収穫した実の色とあまり差がないように見えるかもしれませんが、実際には、、真っ赤には、なっていませんでした。

さて、ベランダ株、その実の味は?

いやー、参りました。

室内株と同じか、そうでなくとも、ちょっとは甘さが感じる味になっていると予想していたのですが、まったく違いました。

これまで自家採種してきて、そだてた2代目から5代目までの実の中では、いちばん味が薄く感じます。

室内株の実が甘くなったのが、今回の変更した肥料や添加物のせいなら、ベランダ株も甘くなっているはずですよね。

同じも養液を使っているのですから。

わけがわからなくなってしまいました。

1巡目の残りの実が熟さずに止まっています。

ベランダの株の、1巡目の実で熟したっぽい実を、さいごに収穫したのは、11月30日でした。そして、2021年12月28日現在、1巡目の実の半分ほどが、まだそのまま熟さずに残っています。大きくなっていかず、ちょっと色がついてきただけで、ストップしています。

わたしのウチのベランダの環境では、これ以上、実を熟させたり、成長させたりすることは、不可能なようです。

昨年のベランダの簡易温室でのドワーフトマト栽培も、同じ結果となっていました。実がが付いたまま年が明けて、そのまま見守りましたが、熟すことなく萎れたのでした。


来年の春になって、また脇芽が出てくる可能性があるので、このまま、そっと見守りたいとおもいます。

ベランダへの主な用事、お洗濯ものを干しにいく&取り込む以外に、ベランダのやさいたちを見る事がなくなりました。

わたしも、寒さで、ベランダでの活動を、さぼり気味です。

室内のドワーフトマトの(F6)のようす

1巡目の実の収穫をほぼ終えた、室内のドワーフトマト株。11月の始めの時点で、新しい脇芽、そして2巡目となる蕾もたくさん出来ていました。

1巡目の実が、順調に熟して収穫し終えたおかげで、株への負担が減って、次への生長のスイッチが入ったみたいです。

たくさんの花が咲いて、受粉もうまくいっているようで、小さな実ができているのが確認できます。

室内のb容器の株に、ハダニが大発生。

ところが、11月の終わりごろだったか、異変に気がつきました。

室内のドワーフトマトは、1株植えの容器(a)、2株植えの容器(b)、合計3株をそだてています。

そのb容器に植えた方の株なんですが、葉っぱの傷みが早いのが気になってきました。

うまく、葉っぱに栄養がいっていないのかと思い、時々、フルボ酸活力液を1000倍希釈したものを、葉面散布して、ようすを見ていました。

あまり効果を感じることができないまま、どんどん葉っぱが傷んでいき、生長点も萎縮してるように見えます。

12月11日、また葉面散布をした時でした。着果した実のヘタの辺りに蜘蛛の巣のような糸と小さな生き物を発見しました。


あー! ハダニじゃん!

やらかしてしまいました。どこから??

まさか、ハダニのしわざだったとは!!

いままでも、室内のドワーフトマト水耕栽培で、ハダニの被害じゃないかと疑う事例がありました。ですが、今回のように肉眼で発見したのは初めて。まさか、本当にハダニが家の中で栽培していて増えてしまうとは、思っていなかったのです。

すぐに、オルトラン水和剤をつくって散布しました。



葉のダメージが進んでいましたし、目視で確認できるほどハダニが増えてしまっていたので、一刻の猶予も無いと判断したからです。浸透性なので、後で卵からかえったハダニにも効くと思いました。

使用回数に制限があるので、1度キリで済まそうと、葉の裏、実、茎など全体にまんべんなく散布しました。

断定はできませんが、これでハダニは退治できたとおもいます。

室内b株の葉掻きを断行しました。



12月21日
この傷んだ葉をどうするべきか悩みました。

それは、「花房のすぐ下の葉は残しなさい、その葉が花房に栄養を送っているから」というような葉掻きの方法を目にしたことがあったからです。

どうしようか?

でも、こんな傷んだ葉っぱで、花房に栄養を送ることができているのか? そもそも光合成ができていないのでは?

傷んだ葉っぱを維持するくらいなら、掻き採ってしまった方が良いのではないか。その分が実に栄養がいくのでは。

いろいろ悩みましたが、先生と勝手にしたっている育種家さん(テピアシードさん)のブログの画像に勇気をいただいて、場所を問わず傷んだ葉っぱをすべて取り除きました。

その育種家さんの投稿で、栽培中のミニトマトの葉っぱの整理(葉掻き)をされていたのですが、花房の上の葉っぱ、下の葉っぱをも見事に掻き採ってありました。

できている実のいくつかでも食べられるくらいに熟してくれたらラッキーくらいに思って待ってみようとおもいます。

2021年 大晦日
b株の実、2つが色づき始めています。

となりにあってもハダニがつかない?a株。

室内のもう片方、1株植えのa株ですが、b株と葉っぱが触れ合う程の近さ、同じ空間で栽培していますが、こちらは、ハダニがついていません。

たぶん。

b株に比べて、葉っぱがあまり傷んだようすが見られません。ハダニによる傷みというより、自然な葉の老化、変色におもえます。

なんか、ハダニが嫌うフェロモンか何か出してんのかな。

ハダニの移動能力ってどれくらい?? 風がないと、隣の株にも移れないの?

念のため、b株のオルトラン散布の時に、一緒に散布しておきました。

まとめ

10月終わりから2021年12月末までの、ドワーフトマト(F6)の水耕栽培のようすをおつたえしてきました。

室内のハダニの発生が、今回1番びっくりしたことです。

過去の室内栽培でも、ハダニの発生を疑う症状が起きていたことを、先ほどお伝えしました。

過去の症状も、ハダニであっただろうと思われます。

栽培に適した温度、そして雨、風がなく、比較的乾燥している環境。実は、ハダニが好む環境ですよね。室内の水耕栽培の場所って。


さいごに、ハダニは、どこからきたの?ということ。

室内だけで、種まきから育苗、栽培までしているなら、ハダニが発生するはずがありません。

わたしの場合は、ベランダとトマト部屋で、水耕栽培、野菜を育てているので、行ったり来たりを繰り返していました。

わたし自身に原因があることは明白です。

そして、ハダニを室内に持ち込んでしまったと思われる行動をしていました!! 自業自得です。

それはまた、次の機会におはなしすることにします。

そして、2巡目の実がいくつか色づき始めました。収穫は、1月中にできるかもしれません。果たして、2巡めの実も甘くできているのか?

とても楽しみです。


失敗だらけ?ですが、やっぱりドワーフトマト栽培水耕栽培は、楽しいです。来年(2022)もさらに楽しませてもらえそうです。


ドワーフトマトに興味が湧いたら、ぜひ始めてみてください。


それでは また。



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