あるブログで、矮性ミニトマトのレジナが水耕栽培されているのを見ました。
その時初めてレジナの存在を知りました。
コンパクトな草丈なのに長く栽培できて、たくさん収穫できそうです。
とても気になったので育ててみることにしました。
2019年の春。この時に初めて水耕栽培にチャレンジしたんです。
ミニトマトのタネはすごく小さいです。
矮性の品種。収穫するまで成長するには時間がかかりました。
結果は、ちょっとした病気や害虫に邪魔されましたが、満足な収穫をすることができました。
レジナと水耕栽培の様子を忘れないよう、そして次の栽培に活かせるように記事にしておこうと思います。
矮性ミニトマト・レジナ
レジナは矮性のミニトマトです。
成長しても草丈30センチくらいまでしかなりません。
鑑賞・鉢栽培専用のミニトマトです。草丈は15センチから20センチくらいで、支柱などの支えはいりません。赤橙色のかわいらしい実がたくさんつき、赤く熟して食べることもできます。
レジナのタネ袋より引用
そう観賞用のミニトマトだけど食べることもできるんですね。
食い意地の張ったわたしのアンテナにひっかからなかった訳は一応観賞用だからか。
種苗メーカーとしてとても有名なサカタのタネさんから出ています。
1985年に品種が登録されているとても歴史がある品種なんです。
この品種は、「シュガーランプ」に「タイニーティム」を交配して、選抜を重ねて育成した固定品種であり、鉢物用(観賞用)の早生品種である。
登録品種データ検索より引用
「シュガーランプ」は同じくサカタのタネさんの固定種のミニトマトです。
「タイニーティム」は海外のドワーフトマト(矮性種)です。
タイニーティムは、今でも海外の園芸家の動画にもたびたび登場するので、欧米でもよく知られた品種なんだろうと想像できます。
話をレジナに戻します。
つまりレジナは品種登録された歴史ある矮性ミニトマトの固定種ということ。
そのレジナを知ってから春のお野菜苗が出回る時期に園芸店を覗くと,意外とたやすくポッド苗や実付きの鉢物を見かけることに気づきました。
普通のトマトでは考えられない低い草丈。
いつでも自分のそばに置いておける大きさ。
少しずつ大きくなってやがて花が咲き、実が色づいていくのを見て楽しみながら最後は食べて味わうこともできるなんて。
すばらしい。
これで味が良ければ、有名かつ人気な品種になっていると思うのです。
レジナの良さを教えてくれたブログ
そんなレジナの存在と可能性を私に教えてくれたブログがあります。
「水耕栽培100円グッズで始めてみました」というブログです。
たくさんの種類のやさいを水耕栽培で育てられています。
このブログの著者の方は虫が苦手で、部屋の中で水耕栽培されています。
ミニトマト・レジナが記事に載っていました。
レジナは長く栽培できること、冬も越して栽培を続けられること、たくさんの実を収穫できることが栽培記録として記事にされていました。
レジナの実も食べれることも。
実のできる季節や育て方によって味が変わり、よりおいしい実に育てることもできるのではと思えました。
コンパクトで安価な100円グッズで作った容器で、たくさんのミニトマトの実をウチの中で年間を通じで収穫している。
さらにそれをおいしい料理にして楽しんでいらっしゃいます。
すごい!本当にすごい。
ブログでやっているとおりにマネすれば、誰でもできる気がしてくるのではないかと思います。
水耕栽培に必要なことをわかりやすく説明されています。
わたしはこのブログに出逢ったおかげで水耕栽培を始めたんです。
レジナを知って矮性ミニトマトの栽培も始めました。
このブログは今でも、たぶんこれからも ”わたしの先生” でありつづけると思います。
わたしはベランダでも水耕栽培をします。
鉢やプランターの栽培もします。
水耕栽培の基本を学んで、さらに新たな試みを楽しみたい。
いろいろやってみたい!そんな気持ちでワクワクしています。
レジナを育ててみた感想
レジナを水耕栽培でそだてました。
タネをバーミキュライトにまきました。
順調にそだって水耕栽培定植用の容器が足りなくなってしまったので、2株は6号の鉢に植えました。
これらを育てた過程で感じたことをおつたえします。
すばらしい発芽率
タネ袋には発芽率80%以上と記載があります。
まだ3月の寒い時期でしたので室内でのバーミキュライトを培地にした種まきを行いました。
最初に12粒をまいて様子をみました。
結果すべてのタネが発芽しました。
翌年、有効期限が切れて半年が過ぎていましたが、3粒まいて3粒発芽しました。
わたしは余分にタネまきします。
万が一予定通り発芽しなかったときの予備になりますし、レジナのタネ袋にはタネが約65粒入っていますから絶対使いきれません。(笑)
レジナは固定品種なので収穫するときに種取りすればタネを買う必要がなくなります。
ちなみにですが、翌年に有効期限が1年半過ぎた状態でタネをまいてもすべて発芽しました。
安定した育ち具合
最初の年は合計8株を4つの容器に2株づつ植えて栽培しました。
どの株も同じくらい元気に育ちました。
元気ですが背丈は20センチを超えたくらいです。
逆に葉は背丈のわりに大きめです。
葉の形が丸みを帯びていて、他のトマトと区別できます。
受粉作業はゆらすだけ
ふつうトマト栽培の受粉には着果をよくするためにトマトトーンなどのホルモン剤を使うこともあるみたいです。
レジナのときは必要ありませんでした。
ときどき鉢(容器)ごとガサガサとゆすったり、花房をやさしく小突いたりしただけでした。
100パーセント着果したわけじゃありませんが、いくつか実がならない程度でした。
ほぼ着果するので揺らすだけの受粉作業でよいのではないかと思います。
ちなみにトマトの花の構造ですが、コカ・コーラのビンの口付近に雌しべと雄しべがあるような形です。
花粉さえ出れば勝手に受粉しそうです。
うどんこ病とえかき虫の被害
レジナに発生した病気と害虫はうどんこ病とハモグリバエ(えかき虫)です。
下の画像は、ドワーフトマトプリティーベルのものです。
レジナと並行して栽培していました。
えかき虫に食べられているわかりやすい画像で、レジナのものがなかったので載せました。
と思ったら、レジナの画像が一応ありました。
一番上の葉にえかき虫の食害の跡がみえます。
レジナに発生した病気と害虫はうどんこ病とハモグリバエ(えかき虫)です。
うどんこ病に関しては完璧な予防策がわかりません。
効果をうたっている薬剤をいくつか使ってみましたが、”かかる時はどうやってもかかる”という印象です。
できるだけ風通しの良い状態にするよう気を配っています。
あとで知ったのですが、風通しと湿度を適度に保つことがうどんこ病対策によいみたいです。
風通しと湿り気、わたしの頭ではこの2つは相反する要素だとおもっていました。
のちにドワーフトマトの室内栽培で、うどんこ病にかかった時にこの方法とアーリーセーフの散布で、うどんこ病を克服できました。
えかき虫は、食害を発見次第、ピンセットで葉っぱの上からはさんで潰します。
収穫と試食
実は想像していたよりも大きめの実がなりました。
色は真っ赤というより濃いだいだい色ってかんじです。
味ですが、全体的に味が薄いです。
そのせいか青臭さを感じる時もありました。
食用に栽培するならもう少し味の濃さがほしいですね。
あと果肉感もほしいです。
口に入れてかむとプチッとはじけて、あっという間になくなってしまうんです。
夏の時期に収穫しながら口にポイポイ放り込んで、水分補給するには良いですね。
余談ですが、鉢で育てたレジナの実は、水耕栽培で育てたものよりずっと味が濃くおいしかったです。
水耕栽培よりもゆっくりと時間がかかって熟したのがよかったのかな。
さいごに
鉢でそだてたほうが味が良かった理由を考えてみました。
水耕栽培でそだてた株の実は鉢の株よりどの実も大きかった、大きくなるスピードも速かったです。
つまり水もごはん(肥料)もたくさんあげすぎたのかもしれません。
水耕栽培はいつも液肥を入れた養液に根が漬かった状態にあるので、あげすぎないようにするのはどうしたらよいのか分かりません。
ですが、つぎの栽培時には養液の水位を半分以下に維持してどうなるかやってみるつもりです。
うまく味を良くできたら記事にしたいと思います。
それではまた。
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