スティックセニョールを水耕栽培してみました。ベランダで冬の栽培2020~2021春、その育て方と注意点。

2020年、季節が秋から冬に変わろうとしています。この時期、ベランダ菜園や水耕栽培をひと休みされる方もいるとおもいます。

ですが、秋のホームセンターの園芸コーナーには、冬栽培ができる野菜苗がたくさん並んでいます。

ついついスティックセニョール(茎ブロッコリー)の4苗セットを買ってしまいました。秋のベランダで水耕栽培のスタートしました。

結果は、2020年12月から翌2021年3月にかけて満足のいく収穫ができました。ですが、問題点もみつかりました。

スティックセニョールの水耕栽培の方法と、栽培してみてわかった注意点を、栽培の様子を追いながらお伝えします。。

スティックセニョール、今回の水耕栽培の方法。

今回は、自作の深型水耕栽培容器(アレンジ版)に、育苗ポッドを介してスポンジで定植穴に固定する方法を試しました。

深型水耕栽培容器(アレンジ版)を作るときに準備するもの、作り方は、以下の記事を参考にしてください。

今回は、発泡塩ビ板で作った栽培面に、育苗ポッドがピッタリはまる大きさの穴をあけてあります。

育苗ポッドの使用は、定植時はあまり安定しなくとも、株が育って、株や根が大きくなってポッド一杯になれば、ぐらつかず固定されるのではと、イメージしたからです。

ちなみに育苗ポッドは、happy springというブランドの育苗ポッドで、サイズは一番小さいものでした。大手通販サイトで購入しました。


定植時は、浅型容器で始めましたが、スティックセニョールの株がそれなりに大きくなることなどを考慮して、深型水耕栽培容器(アレンジ版)に移行しました。

スティックセニョールの水耕栽培のようす。

スティックセニョール(茎ブロッコリー)の水耕栽培のようすをおつたえします。

苗の定植に、育苗ポッドとスポンジを使いました。

2020年10月6日
購入したスティックセニョールの苗を浅型水耕栽培容器に定植しました

はじめに、苗をしばらく、水の入った容器に浸けます。つぎに、根の周りの土が柔らかくなった頃に、土を洗い流します。そして、苗をスポンジをはさんで、育苗ポッドに入れて、さらに定植穴に定植します。

ちょっと、苗が徒長気味な気がします。なので、どのあたりをスポンジで挟むか悩みました。

まだ、苗の株元は、細くて、弱々しいのですが、これから時間をかけて、育苗ポッドがきついくらいまで、茎が太くなってくれることを期待します。


浅型水耕栽培容器2つに、2株ずつ、計4株を定植しました。

養液は、ハイポニカを指定希釈の500倍より若干薄目につくり、フルボ酸アタックT1を少量添加したものをつかいました。

スポンジで固定した株元ですが、細いままです。

2020年10月26日。
定植から20日、深型容器に空きができたので、今後、スティックセニョールの株が大きくなることを見越して、深型水耕栽培容器に移行しました。

2020年11月24日。
自分が想像していたより、株元(スポンジで挟んで、育苗ポッドに入れている部分)が太くならなし、根がたくさん生えているのも育苗ポッドより下の部分なので、苗の安定には貢献してくれていません。

株元は細いままなのに、少し上の部分の茎は太くなってきていて本、葉も順調に展開しているので、地上部は、重さがそれなりにある感じです。

重くなった地上部をスポンジで挟んでいる部分だけでは、支えきれずに茎が傾いてきました。

育苗ポッドを使った苗を安定させる作戦は失敗です。

育苗ポッドとスポンジではさむ場所を誤ったようです。もっと下の根の部分、根ががたくさん生える部分が育苗ポッド内にあれば根が隙間から伸びるようになると株が安定したかもしれません。

または、地上の茎を傾かないように支える支柱を設置するのが良いと思います。あんどん型の支柱が合っていると、つまり、横棒があるタイプが良いです。

主茎にできた蕾を摘蕾しました。

2020年12月22日
やっと蕾が500円玉くらいの大きさになりました。いいえ、まだ100円玉を超えたくらいかな?

でも、もう我慢できませんでした。頭頂部の蕾を摘んで収穫しました。こうすることで、脇芽にできる花蕾の成長を促すのです。


すでに本葉の付け根には小さな脇芽が出来ています。これから1年で一番寒い時期を迎えますが、元気にそだってほしいです。

鳥に葉っぱをかじられました。

2021年1月31日
葉っぱが、大胆に食いちぎられているのを見つけました。たぶん、ムクドリの仕業かとおもいます。

ベランダの前に大きな梅の木があって、花の蜜が目当てなのか、ムクドリたちが、群がって花を食いあさっているようでした。

その梅の木に、ムクドリたちが来ているのを、被害に遭うだいぶ前から確認していたので、ベランダのやさいには興味がないのかと思っていました。

ところが、突然、ベランダまでやってきて、葉っぱを食べるようになりました。気まぐれなどではなく、その日を境に毎日やってきては、葉っぱを食い散らかしていきます。

やさいの存在に気が付いたのか、それとも、食べごろになるまで、興味がないフリをしていたのか、このままでは、葉っぱをすべて食べられてしまいそうです。

そこで不織布をかけて、鳥の侵入を阻止しました。

まだこの時期は、ベランダに入る陽も強くないですし、日の当たる時間も短いので、不織布よりもネットのほうが良いとおもいます。

まとめ

栽培してみた感想

スティックセニョールの苗を自作の容器で水耕栽培してみました。冬季の栽培でしたが、無事に収穫をすることができました。

暖冬だったから上手くいったのかもしれません。逆にもっと寒くても、同じように、栽培できるかもしれません。もう何回か、スティックセニョールの冬季栽培をしてみようとおもいます。

冬季に水耕栽培ができたとは言え、1株から収穫できる花蕾の数は、期待していたよりも少なかったです。

サカタのタネさんの商品ホームページによると、「1株から20センチくらいの花蕾が15本程度採れます」との解説があります。

実際には、1株から10センチ弱の花蕾が6~7本くらいでした。ちいさめの花蕾でしたが、味はとても良かったです。

栽培の注意点のまとめ

スティックセニョールの冬場のベランダでの水耕栽培について注意点をまとめました。

  • 株が大きくなるので、栽培面への固定の仕方には工夫が必要です。(今回の失敗をふまえて改良するよていです。)
  • 株の固定の補助で、支柱の設置をおすすめします。

  • 鳥が飛来する場所では、防鳥ネットを被せて防除しましょう。

わたしは南関東に住んでいます。とくに今年は、例年よりも寒さを強く感じませんでした。雪が積もって残ることもありませんでした。

こうした暖冬も、スティックセニョールの水耕栽培がうまくいった原因かもしれません。そして、何かしらの寒さ対策をしたらもっと収穫量が増やせるかもしれませんね。

まあ、想像するときは、いつでも元気に育ってくれます。当たり前ですが。


それでは また。

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