2019年5月、ドワーフトマトプリティーベルの苗を購入しました。
初プリティーベルだったのですが矮性のレジナと並行して水耕栽培に挑戦しました。
うまく育ってくれて、見るからにおいしそうな真っ赤な実が成りました。
その味にも衝撃を受けました。
今までミニトマトでは食べたことがない味です。うまく表現できないのですが、、、
売っているミニトマトでは感じたことがないすっぱさと、コク味、うまみ。ぎゅっとそれらが詰まったおいしさでした。
ドワーフトマトプリティーベルの特長について、また水耕栽培での育て方を解説します。
ドワーフトマトプリティーベルとは
ドワーフトマト
ドワーフ=こびとの意味の名前にある通り、草丈が40センチから50センチに収まる芯どまりのミニトマトです。
日本語で言えば矮性のトマトです。
いま、プリティーベルと並行してレジナを育てています。
レジナが日本で一番知られた矮性品種のミニトマトだと思います。
海外では古くから矮性品種が育てられていて種類もたくさんあります。
これから日本でも鉢植えで手軽に育てられるコンパクトな品種は人気が出てくると良いですね。
ベランダや窓辺など自分のそばにおいて楽しめるのですから、とっても手軽に始められます。
プリティーベルの特長は味がとても良いこと
プリティーベルの特長は何と言っても味の良さではないかと思います。
最初に収穫して口に入れたときは、コク味、酸味、うまみが舌を刺激して、すごく味が濃い気がしました。
私のあまり自慢できない舌での経験から言わせてもらうのは申し訳ないのですが、甘、コク、酸がギュッとつまったパンチのきいた小粒ちゃんでした。
味の濃さとバランスという点では、今まで食べたトマトの中で1番だったんです。
トマトピューレ缶にプリティーベルの実を数個入れると、とてもコクのあるおいしいトマトソースができるらしいのですが、そりゃあそうでしょうね!!と想像がつく旨さなんです。
他にない酸味、コク味、そして甘みの3つがバランス良くそろった味が、ドワーフトマトプリティーベルが持つ他の矮性ミニトマトにはない特長だと思います。
草丈のわりにたくさん実が成る
このプリティーベル。見た目はコンパクトですが、収獲できる実の数は意外と多いんです。
理由は葉っぱ1枚につき花房が1つまたは2つ付くからです。
普通のミニトマトは葉っぱ3まいにつき花房が1つです。
今回わたしの育てたプリティーベルは1株に30個くらいの実が採れました。
一度収穫後に脇芽をに上手に育てれば再び収穫できる
またプリティーベルは収穫を1度終えた後、上手に管理して追肥してあげると脇芽がのびて花が咲き、ふたたび収穫が可能なのだそうです。
(わたしは今回うまくいきませんでしたが)
なので脇芽は取ってはいけません。
プロデュースした園芸家の方は2年半も同じ株を栽培されたそうです。
私がプリティーベルを購入したオザキフラワーパークのスタッフブログでこの情報を読みました。
またその園芸家さんが自身のブログ「GREEN LIFE TAKA Diary」の中で、プリティーベルの長期栽培について「マラソンをイメージしてみて」とアドバイスしています。
たぶん1回目の収穫のあとに成長するためのエネルギーを残しておくように、栽培してみようということでしょうか。
そしてプリティーベルを生み出したテピアシードさんのブログ「テピアシードのトマト」の情報ですが、1株から160個収穫した方もいらっしゃるそうです。
プリティーベルはすごいポテンシャルを秘めている気がしませんか?
プリティーベルの生みの親はテピアシードさん
プリティーベルを生み出したテピアシードさん。
トマト種専門の育種、販売をしているタネ屋さんです。
プリティーベルを上手に育てたくて、いろいろ検索していて知りました。
千葉県木更津市にあります。
私の父の生まれ故郷なのでちょっと応援したくなりました。
テピアシードを営んでいる松田さんは、なんと私と同い年でした。
それで、ますます応援したい気持ちになりました。
松田さんは「テピアシードのトマト」というブログをやっています。
毎日ご本人の気になる事を書かれていますが、プリティーベル情報もたまに発信されています。
とてもトマトの育種にかける思いが伝わってきます。
テピアシードさんがある千葉県は、2019年台風15号そして19号で甚大な被害をうけました。
テピアシードさんもビニールハウスを壊されてしまいました。
ドワーフトマトプリティーベルの良さを伝えることで、応援していきたいです。
自作容器での水耕栽培に挑戦しました
ベランダで水耕栽培に挑戦しました。
ウチのベランダは東向きで夏の時期は3時間から4時間ほど陽が当たります。
床面はコンクリートです。
1階でして、目の前に樹木が植えられた敷地部があります。
ふだんは雑草がたくさん生えています。
ですから蝶や蛾やバッタも頻繁にやってくる環境です。
プリティーベルのポット苗を購入
すみません。
画像撮り忘れました。
下の画像は、翌年の2020年購入のドワーフトマトプリティーベルです。
2019年ゴールデンウィークに東京練馬区のオザキフラワーパークさんでプリティーベルの苗を購入しました。
野菜苗にしてはかなり高額の598円。
このとき実の付いた大苗も売られていたのですが、たしか値段は2千円をすこしオーバーした価格だったと思います。
ですが、茎が耐えられずに折れるんじゃないかってくらいたくさんの実が成っていました。
オザキフラワーパークさんのスタッフブログに鈴なりの画像が掲載されていました。
598円の苗も育てばこんな立派な姿になるのかと夢を抱いて思い切って2株購入しちゃいました。
根についている土を洗い流して水耕栽培容器に定植
わたしは水耕栽培に興味があって、さきにレジナを水耕栽培でそだてていました。
レジナが、とても順調にそだっていたので、プリティーベルも同様に水耕栽培でやってみようと思ったのです。
まずプリティーベルの苗の土の付いた部分を水を張ったバケツをに浸けました。
土が十分に水を吸ってゆるくなったところで、根についた土を丁寧にとりのぞいていきました。
きれいになった苗の株元をスポンジではさんで水耕栽培容器にセットしました。
この時ピンセットを使うとよいです。
苗を傷つけないよう注意します。
自作した栽培容器はブログ「水耕栽培100円グッズで始めてみました」さんの容器を参考にしました。
養液はハイポニカを1000倍ほどに希釈したものから始めて、養液がへってつぎ足すときに500倍希釈液を足して、徐々に500倍希釈の液になるようにしました。
養液の水位は苗の根が半分漬かるくらいを最高水位にした方が良いです。
これは水温が上がる季節は養液に溶け込む酸素が減るので、養液に触れていない根の部分で呼吸してもらうためです。
根が酸欠状態に陥ると根腐れしやすくなりますから気を付けてください。
イメージとしては、根の下半分で養分を吸ってもらい、上半分で酸素を吸ってもらう感じです。
ポッド苗を水耕栽培にチェンジすると苗はしばらく変化がみられません。
おそらく環境が変わったことで戸惑っているのかもしれません。
10日から2週間くらいすると、根が伸びたり新しい根が生えたりして、再び成長がはじまりまります。
レジナに比べて葉の色は鮮やかな緑色でした。
また1つの花房に10個ほどの花が付きました。
1株に4花房付いたところで成長が止まったようです。
最初の花房の実が大きくなってきています。
養分が実の成長に使われているから、成長しなくなったのではと推測しました。
ハモグリバエの被害
プリティーベルの水耕栽培中におきた病害虫の被害は、ハモグリバエの幼虫による葉の表面の食害です。
幼虫は葉っぱの中を食べながら移動するので、その移動の跡の模様からえかきむしとも言われます。
模様の先端に幼虫がいるので、場所がわかったらピンセットなどで挟んでつぶします。
食べられた跡は元には戻りません。
トマト苗の成長を阻害するほどの被害はあまりありませんが、見た目も良くないので、こまめに観察して早めに見つけて退治したほうがよいです。
開花と結実
プリティーベルの1つの花房につく実数やの付き方ですが、私が育てた2株とも1花房に8個から10個でした。
プリティーベルのプロデュースに関わった園芸家さんのブログやオザキフラワーパークさんのスタッフブログで見られるような、1つの花房に十数個の実が付いて「今年も見事なトマト滝が見られそうです」みたいな、花の数多すぎでしょ!!の姿にはなりませんでした。
個体差なのかもしれませんね。あの小さな姿にたくさんの実をつけるのは少しかわいそうな気がしますが、実際に「トマトの滝」的な姿を見てみたい思いもあります。
来年、また購入してチャレンジしたいと思っています。
花が咲いてから実が色づいて収穫するのにおよそ60日くらいでした。
毎日見ていると変化はほんの少しですがまったく飽きることがありませんでした。
花がしぼんで大きくなった実は、他のミニトマトに比べて薄い黄緑色をしていました。
この熟す前の淡い黄緑色の色合いや完熟したときの真っ赤な色も気に入っています。
収穫後の栽培継続はむずかしかった
栽培継続を成功させる条件
プリティーベルの苗を購入したオザキフラワーパークさんのスタッフブログの中で、プロデュースした園芸家さんが収穫後の栽培について話していました。
その記事を読んで、私が解釈したポイントは以下のとおり。
- 脇芽はとらずに残しておくこと
- 赤く熟した実から収穫すること
- ぜんぶ収穫し終えたタイミングで追肥をおこなうこと
この3ポイントを守って栽培を継続する予定でした。
ですがリスト3番目の追肥ができませんでした。
栽培の継続は失敗しました
肥料の入った養液でそだてているので、常に肥料を与えている状態です。どう追肥したらよいのかわかりませんでした。
今では、他の成分の液肥にするとか、肥料濃度を上げるなどが、かんがえられます。
また、収獲を終えたのが夏のさかりだったのもタイミング的に最悪でした。
小さな草丈にたくさんの実を熟させるのに体力を使い切ってしまったのだと思います。
養液の温度もかなり高いこともあって、根は茶色に変色し、溶け始めていました。
疲れた株が体力を回復するには過酷すぎる環境だったと推測しました。特に暑い時期に根を元気な状態に保っていられるかが、1つのカギかもしれません。
脇芽は少し伸びたところで、少し黄色に変色し萎縮した状態になってしまいました。
正常な成長は見込めないと判断し、今回のできるだけ長く栽培してみるという挑戦は終わりました。
さいごに
今回はじめてのプリティーベルの栽培。無事に収穫にたどり着けたこと、そしてとびきりおいしい実が採れたことを素直に喜びたいと思います。
コンパクトな姿や真っ赤な実の色そして濃い味。
すごく好きになりました。
次の苗の販売は来春なのかもしれません。
待ち遠しいです。
次の栽培時には長期栽培に備えて、「株をいつでも元気な状態に保つ」ことを心掛けて育ててみようと思います。
ドワーフ品種のミニトマトをネット検索していると、プリティーベル以外の矮性種も継続栽培が可能なことが記されているを見かけます。
ですが、継続栽培がうまくいっている記事や情報はほとんど見かけません。
「実を全部収穫した後に追肥をしてほっとけば、、みんな育ってくれる。」なんてカンタンな話ではないのかもしれませんね。
わたしのイチオシ!ドワーフトマトプリティーベル。
もし見かけたら育ててみませんか?
ドワーフトマトプリティーベルに興味のある方は育ての親のテピアシードさんのブログ「テピアシードのトマト」を毎日チェックしましましょう。
プリティーベルの販売情報や育て方のコツを書いてくれていますよ。すごーく勉強になります。
それでは また。
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