冬のベランダ菜園は、かなり暇になります。
どうしようか悩んでいたとき、知人から野菜のタネをいただきました。
やさいの種を買うと、どうしても使いきれずに残ってしまうとのこと。
それが、「食用はなな」でした。
その知人が昨年の冬に栽培した感じでは、冬の間も収穫でき量もそれなりに収穫できるし、味も癖がなくて食べやすいそうです。
これからの季節には鍋の具材の1つにするのもよいですね。
そしてこの知人さん、またまた ”水耕栽培してみれば?”と言ってきました。
それならばと早速、ベランダ水耕栽培に挑戦しました。(種まきから育苗は室内で行いました。)
季節は秋から冬にむかっています。
うまく育ってほしいです。
食用ハナナと水耕栽培についておつたえします。
食用ハナナについて
食用はななは、アタリヤ農園さんで出しているハナナです。
タネ袋の裏面に、早陽1号と記載がありました。
それで、早陽1号をしらべてみると、サカタ交配さんの品種みたいです。
この品種の特長は、生育旺盛で葉柄が太く、株張りも良く、そして多収穫だそうです。
さみしい冬のベランダ菜園のまさに華(花)となってくれそうな予感がします。
あれ?無理ですよね、花が咲く前に収穫してしまうのですから。
冬の食材として大いに期待してしまいます。
食用ハナナの水耕栽培の記録。
食用はななを水耕栽培でそだててみました。
2020年9月20日に種まきしました。
種まきから育苗は、いつもどおり室内でおこないました。
室内で種まきする理由は、発芽に適した環境を維持しやすいのと、育苗中に虫に食われたりする心配がないからです。
いつでも眺めて、育ちぐあいを見てあげれるのも良い点だとおもいます。
そして、これもいつものやり方で、バーミキュライトを培地にした底面給水方式のプラカップにタネをまきました。
ほとんど失敗しないので、このやりかたにしています。
ただ、バーミキュライトの色とタネの色が近いので、小さいタネをカップの中に均等にまくのが難しいんです。
老眼がかなり進行しているのが1番の原因なんですけどね。
発芽は3日後でした
9月23日(種まきから3日後)
食用ハナナの芽が出ました。
早くもなく、遅くもなくといったところです。
アブラナ科の双葉はどれもみんな同じみたいに見えますね。
なので識別のために、種まきしたカップに、何をいつ播いたかラベルをつけるようにしています。
定植しベランダへ栽培場所を移しました
2020年10月10日
本葉が2枚展開して、根もプラカップの底から顔を出しはじめています。
1本1本、ていねいに移して仮定植しました。
養液はいつもどおり1000倍希釈のハイポニカではじめています。
そして栽培場所も室内からベランダへ移しました。
実際は、このまま栽培をつづけたので、本定植ということになりました。
それから1ヶ月ほどで、葉っぱや根がかなり大きくなってきました。
ここで浅型容器から深型容器に容器をチェンジしました。
また根は1本1本は細いですが、量は多いです。
養分をたくさん吸収して元気にそだってくれるといいな。
大きくなった時にどう支えてあげたらよいのか
土に根が張らない水耕栽培は、大きく育ってきたときにどう支えてあげるかが大きな課題です。
はななの株もただまだ茎が細く、定植穴の方が大きいので安定がわるいです。
養液の補充や移動の際に、スポンジで定植穴に固定してある部分が下にずり落ちたり、株が傾いたりしました。
とりあえず支柱を設置して風などで傾いても支柱で引っ掛かって倒れないようにしました。
ただ、ベストな解決策ではないですね。
いま考えている対策は定植穴を小さくすること。
定植するときに小さい穴に植えることによって、育って茎の径が大きくなると穴に食い込むようになるはず。
これが水耕栽培では1番安定させられるとおもいます。
これまで窮屈でかわいそうな気がしてあえてやらなかった方法ですが、狭いすき間から出てきて成長する植物があるのを見て、試してみようと決めました。
次回に試したいとおもいます。
はじめての収穫は12月の終わりに。
たねまきから3か月ほどではじめての収穫にこぎつけました。
ほんの少しの収穫だったので、水洗いした後器にいれてチンしました。
そして和風だしをかけて鰹節をふりかけて、たべてみました。
とってもおいしいかった。
年を重ねて近頃、この手の食材、つまり子供の頃はちっともおいしいと思わなかったものが、すごくおいしく感じます。
これからさらに寒くなってきますが、脇芽もどんどん出てそだってほしいです。
冷たい養液でもがんばってそだっています。
ここ数年いつも暖冬だとおもいます。
この冬もやっぱり暖冬です。
とは言え、朝はかなり冷えますね、
ましてふかふかの土ならまだしも、養液は凍ることはありませんでしたが、かなり冷たいだろうと想像できます。
それでも、食用はななは、成長を続けてくれていました。
気が付くと花蕾がいくつか出ていて、その都度収穫し、ちょっと湯がいてお昼のラーメンのトッピングにしたりしました。
ただのインスタントラーメンも、自分がそだてた野菜を入れるだけで、さらにおいしく感じます。
ちょっとだけ贅沢な時間になりました。
できる花蕾がだんだん小さくなってきました。
3月にはいって、株自体はかなり大きくなってきました。
それとは反対に、収獲を重ねるにつれて花蕾の大きさが小さくなってきています。
また蕾ができてから花が咲き始めるのが早くなってきた気がします。
花がちょっと咲き始めた花蕾を料理に入れるのも、彩りがよくていいのですが。
3月28日、撤収を決めました。
このまま栽培を続ければいくらかは収穫できたでしょう。
ですが、もうじき4月。
次のやさいづくりの予定もあり準備もすすんでいます。
さいごに
というわけで、昨年(2020年の9月22日)に種まきしてから半年にわたる栽培を終わらせました。
食用ハナナを栽培した感想は、「今年の秋冬も絶対そだてよう」です。
冬の間も地味ですがコンスタントに収穫をぽつぽつ続けることができましたし、食べてもおいしい。
欲をいえばもう少し1度に収穫できる量を増やしたいです。
なので、この秋は、2容器から3容器に増やしてそだててみようと考えています。
課題もありましたね。
草丈が伸びてきたとき、どう支えて安定させるかです。
まずは定植穴を小さくしてみてどうなるかやってみるつもりです。
食用ハナナと並行して、苗で買った茎ブロッコリーを水耕栽培で育てました。
こちらも食用ハナナと同じく冬でも元気にそだってくれることがわかりました。
またまた1年中、ベランダ菜園と水耕栽培を楽しめそうです。
それでは また。
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