2020年、9月の下旬のこと、友人が、ロメインレタスのタネを分けてくれました。
季節は秋ですが、ベランダでロメインレタスの水耕栽培に挑戦してみました。
( 種まきと育苗は、部屋の中のLEDライト下で、おこなっています。)
ロメインレタスの水耕栽培の方法と栽培の記録をおつたえします。
いただいたロメインレタスのタネ
今回、友人からいただいたロメインレタスのタネは、アタリア農園さんのもの。
タネ袋の裏面でまき時を見てみると、秋まきで9月中旬までと書いてあります。
9月中旬にタネまきすると、12月中旬に収穫できますよ、ということでしょう。
ですが、もうすぐ10月になる時期、実験のつもりで、このロメインレタスのタネをまいてみることにしました。
最近は、暖冬つづきだし、それにチマサンチュは冬も水耕栽培でそだてることができています。
ロメインレタスも、このチマサンチュと同じく冬の水耕栽培できるだろう、と気楽な気持ちでスタートしました。
ロメインレタスのタネまきと育苗
ロメインレタスのタネをまきました。
2020年10月1日
ロメインレタスのタネを、一晩水につけて給水させてから、バーミキュライト培地に種まきしました。
ほんの少しだけタネを、バーミキュライト培地に押し込むようにします。
または、タネをまいてから、バーミキュライトをうすくかけてあげてもよいです。
レタスの仲間は、好光性種子なので、浅くタネまきすることで、光も、水分も、空気もある環境をつくってあげて、発芽をうながします。
このときは、秋でしたので、温度は気をつけていませんが、25℃以上になると発芽しにくくなります。
暑い時期は、タネを吸水させるときに冷蔵庫に入れて1日冷やしてから、タネまきします。
ロメインレタスの芽がでてきました。
ロメインレタスのタネをまいて3日後、無事に発芽しました。
このまま室内のLEDライトの下で育苗します。
このライトは、アクロトライアングル・テラリウム、アクアポニックス用。
チャームという熱帯魚ショップのオリジナルのLEDで、アクアリウムやテラリウムに使用する陸生植物用のライトです。
60センチ水槽用なので、それなりの範囲を照らしてくれます。
やさいを育てるのに向いているかわからなかったのですが、買ってみて大正解。
やさいの育苗にも、問題なく使えます。
タイマーを使って、1日12時間ライトを点灯してそだてました。
ロメインレタスの苗は、徒長することなく、うまく育ってくれました。
ロメインレタスの苗を自作水耕栽培容器に定植
2020年10月下旬
ロメインレタスの苗は、本葉が2枚になりました。
プラカップの底から根が出てきて、水耕栽培に移行するのに十分な長さになりました。
自作の水耕栽培容器に1本1本定植して、ベランダに場所を移しました。
水耕栽培容器は、100円ショップで売っている、フタつきストレージボックスに穴あけしただけの簡単な自作水耕容器です。
使っている養液は、ハイポニカとペンタガーデンをつかっています。
どちらの液肥もおすすめですが、ポイントは、定植してからしばらくは指定希釈の倍の薄い養液をつかうことです。
レタスの仲間は、さほど液肥の濃度に敏感なわけではありませんが、やはり最初はうすめの液肥から始めてようすを観察したほうが安心です。
季節は秋から冬にむかっています。
さむい時期の栽培なので収穫はたぶん年を越してからだとおもいます。
じっくりそだてていきます。
ロメインレタスを収穫するまで
ロメインレタス水耕栽培におきた良くないこと、その1つめ
無事に定植をむかえて、ベランダに栽培場所を移したロメインレタスですが、成長はゆっくりでした。
うちのベランダですが、直射日光があたるのは、午前中の3時間ほど。
日照の条件はよくありません。
それで、日陰でもよく育つALAというアミノ酸入りの液体肥料・ペンタガーデンも使っています。
ペンタガーデンを使い始めてからの違いは、うーん、ハッキリとはわかりませんが、自分の中で不安はなくなりました。(笑)
ここまでして、だめなら仕方ないという感じです。
話を戻して、ロメインレタスに起きた良くないことは、不安定な苗の問題です。
とくにロメインレタスは、たてに伸びた葉が風を受けやすかったです。
スポンジで挟んで定植穴に差し込んであるだけなので、グラグラゆれるし、ときには容器内におちてしまいました。
株が成長して、スポンジで挟んでいる部分が肥大してきて隙間がなくなれば、この症状は治まります。
結局収穫する直前まで、この不安定な状態がつづきました。
ロメインレタスだけの問題ではなく、これからやさいの水耕栽培をながく楽しむためにも改善したい点です。
ほかの水耕栽培の方法をさがしています。
ロメインレタス水耕栽培におきた良くないこと、その2つめ
寒さの中でも、ゆっくり育っていたロメインレタス。
2月のある日、帰宅してベランダをのぞくと、どこかシルエットがおかしい。
近づいてよく見てみると、葉っぱの何枚かが、無残にくいちぎられている!!
あ!ムックルの仕業だ。
ムクドリがやってきて食べていったのです。
ロメインレタスの他、茎ブロッコリーの葉も食べられていました。
リーフレタス・マザーグリーンは、丸ごと2株も食べられてしまいました。
やられたー。
でも赤い葉のマザーレッドは無傷でした。
やっぱり、ネットをかけるなどの対策をしておくべきでした。
実は、ムクドリに菜園のやさいを食い荒らされたというのを友人から聞いていました。
わたしのベランダには、そのころムクドリの気配すらなく、場所によるのかなあ、と気にも留めていませんでした。
ベランダの少し先に大きな桜の木があり、そこにムクドリがたくさんいるのを見ていたので、うちのベランダ菜園には興味がないのだろうとさえ思っていました。
でもそうではありませんでした。
おそらくですが、冬のこの時期、ムクドリはテリトリー内の食べ物がいよいよ少なくなってくると、あまり食べたくはないものも口にするのではないかとおもいます。
ムクドリ被害の翌日に、あまっていた不織布で覆いをしました。
ですが、うちのような陽当たりがよくない菜園では、ネットで覆うこの対策は、貴重なお日様のひかりをさえぎってしまいそうで、あまり気がすすみません。
3月に入ってムクドリの姿をベランダからは見えなくなったので、ネットの覆いはとりのぞきました。
春のおとずれとともに収穫をむかえました
昨年の10月1日にたねまきしてから、約5か月半がたちました。
2021年3月15日
それなりにロメインレタスらしい姿になってきました。
これまで、外葉を掻き採って試食してみました。
葉の軸に厚みがあって、食べたときの食感は、シャッキ、シャキ。
味もレタス独特の苦みがあって、とても好きな味でした。
3月の末にかけて、1株づつ、収獲していきました。
冬の栽培だったからなのか、水耕栽培の影響か、1株当たりの葉の数がすくないですね。
もうすこし葉の数が多いと収穫時の満足度がアップするとおもいます。
掻き採りながら収穫できるチマサンチュも良いですが、しっかりと株を大きく育ててから収穫するロメインレタスも、とても魅力的に感じています。
さいごに
ロメインレタスは、我が家のメインの葉物やさいになりそうです
今回は、ロメインレタスを秋にタネまきして、春に収穫しました。
真冬をはさんでの栽培でしたが、わたしの住んでいるいるところでは、問題なく育てることができました。
水耕栽培の場合、根が養液に浸かっているので、寒さ(低温)がダイレクトに影響するのではと心配していました。
実際、培養土などの、つちの方が、保温力がありそうですけどね。
まあ水耕栽培で、いろいろ試してみるのも、とてもおもしろいのです。
やめられません。
ロメインレタスは、いつでも栽培するやさいのリストに加わることになりました。
安定をもとめてプラカップごと移植法を試し始めました
さいごに、水耕栽培中の株が不安定な問題ですが、これも、今(2021年から)しきりにやっているプラカップごと移植する方法で解決できそうなんです。
このロメインレタスの栽培中に、新たにロメインレタスの品種のタネまきをしました。
2021年の2月スタートですが、このロメインレタス(タキイ交配のロマリア)は順調です。
今までの苗をスポンジで挟んで定植する方法と、育苗したプラカップごと移植する方法の2通りをためしています。
それでは また。
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