昨年(2019年)ドワーフトマトプリティーベルをベランダで水耕栽培しました。
とってもおいしい実が採れました。
自分の中ではいちばん好きな味だったんです。
酸味もしっかりあってコクもありました。
なので絶対に来年もプリティーベルを育てたいと思っていました。
2020年春、待ちに待ったプリティーベルの苗の販売。
予想だにしなかったコロナウイルスの世界的流行。
ウイルス対策をしっかりして苗を買いに行きました。
昨年は水耕栽培だけでしたが、今回は昨年とおなじ水耕栽培はもちろん、鉢での栽培も同時におこなってみました。
そうです。比較をしながらそだてたのです。
結果がどうなったのか詳しく解説します。
昨年とおなじくオザキフラワーパークさんで購入しました
2020年4月21日 練馬区にあるオザキフラワーパークさんに行きました。
世の中はコロナウイルスで不要不急の外出の自粛が叫ばれている最中です
。私にとってドワーフトマトプリティーベルの苗を絶対に必要だったのでもう待ませんでした。
行ってみてビックリ。
たくさんのお客さんでにぎわっていました。
コロナ自粛で家庭菜園やベランダ菜園が人気がでてきたのかもしれません。
目的のプリティーベルの苗は、、ありました。
早めに来ただけあって、まだたくさん残っていました。値段も同じでした。
さっさと苗を購入して帰りました。
いいえ、結構じっくり選んじゃいました。
少しでも状態の良いとおもえる苗をほしかったので。
すみません。
そして今年の苗はというと、とっても茎が太くガッチリしています。第一花房ももちろん出ています。これからが楽しみです。
ひとつは5号鉢に、もう片方は水耕栽培容器に定植しました
私のウチの栽培環境
最初にわたしがどんな場所で、どのような方法で栽培しているのかをお話しします。
地理的に言うと東京に隣接した県に住んでいます。
栽培をしている場所は真東向きのベランダです。
春から夏にかけての時期は朝7時半くらいから11時くらいまで陽があたる場所です。
コンクリートのうちっぱなしの床なので、特に真夏の朝は強烈です。
暑さで苗がしおれるときは日よけをしてあげることもあります。
集合住宅の1階です。なので、益虫、害虫を問わずいろんな虫がかんたんに来れていまう状況です。
今回の水耕栽培および鉢栽培の方法
水耕栽培は、自作した水耕栽培容器を使いました。苗がある程度大きくなって養液容量を増やしたいときに大きい容器に移行できます。
支柱も設置できます。
液体肥料はハイポニカを800倍くらいに希釈したものからスタートしました。
養液が減って補充するときに500倍希釈のハイポニカを足していきます
1ヶ月ほどかけて500倍の養液になるような感じにしています。
養液の水位ですが、最も高い水位でも根が半分くらいは養液に浸からず空気に触れているように気を付けています。
根が酸欠にならないようにするためです。
鉢栽培の方は5号鉢。今回は「根張り鉢」」という鉢を使いました。
側面にスリットがはいっていて風通しが良さそうです。
土はオザキフラワーパークさんのオリジナル培養土「オザキの土」をつかいました。
肥料は、水耕栽培と同じハイポニカをあげました。
あげかたは、受けになる容器を鉢の下にセットして底面から給水する方法を試しました。
イメージは根が養分や水分を吸いたいときに、好きなだけ吸わせる感じです。
以前から鉢栽培は、水やりや追肥のあげかたに悩んでいました。
水をあげすぎたのか根腐れを起こしたり、肥料焼けの症状がでたり。
なので、今回は水耕栽培に近い形です。
受け皿に養液をためて根の先端から水分や栄養を吸ってもらうようにしました。
いざ栽培と比較をスタート
以前よんだ記事に、”定植する鉢は6号くらいまでを推奨します”といった内容がありました。
大きすぎる鉢はプリティーベルの根の性質に合わないと書いてあった気がします。
昨年に初めてプリティーベルを水耕栽培したときに見た根は、思ったよりも生えている本数が少なく、細く長い感じでした。
今年もそうだろうと水耕栽培するためにプリティーベルの苗を水洗いしてみると、昨年の少なめと感じていた根と全然ちがいます。
まさに剛毛という感じ。本当にたくさん生えてます。
予想を超える根の多さにおどろきました。育苗ポッドに収まりきらないところでしたが、なんとか定植を済ませました。
鉢への植え替えも行いました。
今年のプリティーベルは元気すぎるようです
分かってはいましたが、水耕栽培へ移行した株は少し慣れるまで成長が止まっていました。
予想どおり2週間が過ぎたあたりから新しい根も生えはじめ、葉も花芽もどんどん成長してきました。
ところが鉢栽培の株も、水耕栽培の株も昨年栽培したのとは比べものにならないくらい成長しています。
なにか戸惑いというか、疑いたくなるくらいの成長です。
脇芽も早くから伸びて、どちらかというと、ダブルの茎になっています。
おおきく成長したので容器も深型へ移行しました。
鉢で栽培した株もまたどんどん上に成長しています。
そして姿はまさにY字体ですね。
これって矮性のトマトだよねえ。突然変異かな?
昨年のドワーフトマトプリティーベルとは明らかに草勢も草姿も違うような気がします。
プリティーベルと言えばチョンと先のとがった実ができる事が特徴のひとつなんです。
ですが、今年のドワーフトマトプリティーベルには全く見られません。
どの実も丸い形なんです。
これはこれで鈴なりな姿がすばらしいですけどね。
鉢での栽培と水耕栽培の比較を終了します。
記事のタイトルにしたようにプリティーベルを鉢で育てた方が良いか、水耕栽培で育てた方が良いかを比較するはずでした。
ですが、どちらの株も優劣つけがたいほど良く育っています。
水耕栽培に移行した株は最初、出遅れましたが、いまはどちらかというと鉢栽培より背丈は少し大きくなっています。
ドワーフトマトプリティーベルは鉢栽培でも水耕栽培でもよく育つという結果になりました。
出来た実の数や大きさ、そして味もほとんど差がありませんでした。
めでたしめでたし。
でも違う意味でなにかモヤモヤした気持ちなんです。
今年のプリティーベルは、昨年のプリティーベルとは違うものな気がしてなりません。。
どうなっているんでしょう。
うえに伸びるのが止まらないんです。
水耕栽培の株も上に伸びるのが止まりません。
最後に
ドワーフトマトプリティーベルは、脇芽かきが要らない矮性の品種のハズです。
ですが,わたしが今年そだてた2株とも草丈80センチを超えてしまいました。
脇芽はあまり育たず、第1花房あたりで分かれた主枝?が、上に上にのびていきました。
支柱はどちらにも設置していましたが、それでも草丈が高くなりすぎてバランスを保てなくなってしまいました。
もともとこんな事態を想定していませんでした。
しかも上の方の花房の成長はイマイチで、受粉がうまくいっていないようすです。
なので、おもいきって摘心しました。
大きさがそろったキレイな真っ赤な実が収穫できました。
裂果もほとんどありません。
これでプリティーベルの鉢栽培と水耕栽培の比較は終わりにします。
なんか、ただのプリティーベル栽培報告になってしまいました。
ドワーフ品種なのに上にドンドン伸びるという想定外のできごとでわけがわからなくなってしまいました。
なにかしら栽培の方法の違いによって、育ち方や実のなり方、味に違いが出るかとおもっていたのですが。
またの機会に挑戦します。
そして気になるプリティーベルの味ですが、、こちらも差がわからないです。
まったく同じに感じます。
果肉の感じは良いのですが酸味とコク味が足りません。
ほんとうに昨年のプリティーベルは美味しかったですけど。
ドワーフトマトプリティーベル。
すごく好きになった品種ですし、いろんな意味でポテンシャルを秘めてると思っています。
それとも、この気難しがり屋さんに振り回されてるだけ?
比較の栽培はこれでおわりにします。
おっと、まだ捨てられない。
ぎりぎりまで剪定して様子をみます。
これから脇芽が出てくるかもしれないし。
秋トマトにも挑戦だ。
それでは、また。
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