夏野菜の定番、オクラ。苗を購入して水耕栽培してみました

夏やさいのイメージのオクラ。プランターでオクラを栽培している知人によれば、「最盛期には1株に1個づつ毎日収穫している、5株あれば毎日5個収穫できますよ」、とのこと。

わたしの中ではオクラの栽培は葉っぱが大きくて場所をやたらととるイメージで、ちいさなベランダでささやか?に水耕栽培をたのしんでいる人間にはムリというか、向いていないと思っていました。

ですがその知人が、水耕栽培の可能性をいつも訴えつづけている私に 水耕栽培じゃ無理だろうけど、やってみてくれない?” と挑戦状を差し出してきました。

結果は、枯らすことなく水耕栽培することはできました。

ですが収穫量は少なく、課題が多く残りました。

オクラの水耕栽培のようすをお伝えしながら、どうしたら水耕栽培で上手にそだてることができるのか考えてみました。

オクラは水耕栽培に向いていない?

オクラは直根性の植物なのはよく知られています。

直根性の植物はふつう移植を嫌います。

土栽培でもポッド苗を定植するときは、なるべくポッドの中の土をくずさないようにして植え替えをします。

この点から、オクラはポッド苗を水耕栽培に移行させて行うのは向いていないことが明らかでした。

いままで、ドワーフトマトやシシトウなどをポッド苗で買ってきて、根についた土を洗い流し、水耕栽培してきました。

そして納得がいく栽培できました。

ですが直根性オクラはうまくいかないかも。

不安だらけです。

とにかく、オクラが水耕栽培でそだつのか、そだたないのか、実験のつもりではじめました。


オクラ水耕栽培の様子

水耕栽培に使用するオクラの苗は、ちかくのホームセンターで購入しました。

時期がだいぶ遅かったのか、オクラ苗はこの1種類だけでした。

まずはポッドからそっと苗を抜いて、水をはったバケツにしばらくつけておきました。

根についた土を洗い流すためです。

根をできるだけ傷つけないように、時間をかけてゆっくりと土を落としていきました。

根がかなり伸びていて、量も多いです。

なので最初から深型の水耕栽培容器に定植しました。

ちなみに養液はハイポニカ500倍希釈とペンタガーデンプロ1000倍希釈を3対1でブレンドしたものを使いました。

水耕栽培、最初からつつまづく

根が多く生えていたこと、その根を切ったり、傷つけてりできないこと、そのため定植用の穴をかなり広げなければなりませんでした。

そして定植穴を広げた結果、穴の大きさに比べて苗がの茎が細すぎるので、しっかり固定することが難しくなりました。

大きいスポンジで挟んではいたのですが、背丈もあり、葉っぱも大きいので、重心が高く、フラフラした状態でした。

ちょっとした風などで、スポンジと苗が容器の中へ落下してしまうのです。

しかたなく支柱を設置して、茎の中ほどをヒモで吊って支えることにしました

スポンジで苗を固定するこの方法は、カンタンで良いのですが、定植穴と同じ大きさに苗が成長するまで、ずっと不安定な状態で栽培することになります。

オクラくらい大きくなる野菜の水耕栽培に挑戦したから、この水耕栽培のやり方の弱点がよりはっきりしました。

わたしが水耕栽培をするときに今、1番改善したいとおもっている点です

突然の環境の変化にびっくりしているようです。

オクラの茎は、購入してきた時点で、もうすでに固くしっかりしていました。

表現するなら木の若枝といった感じ。

この主茎が萎れることはまずなさそうと思えました。

ですが葉の方は、水耕栽培なんてキライだ!とばかりに、1枚、また1枚と、落下していきました。

小さくできていた蕾も茶色に変色し落ちてしまいます。

アラー!やっぱ無理だったかなー。

いえいえ、まだカンタンにあきらめるわけにはいきません。

水耕栽培の環境に、やっと馴れてきました。


じっと我慢して見守ること2週間。

やっと水耕栽培の環境に馴れてくれたみたいです。

全部の葉っぱや蕾が落ちて無くなってしまう前に、拒絶反応?はおさまりました。

ただ根の成長も葉っぱや蕾ができて大きくなるのもすっごくゆっくりなんです。

開花して実を収穫できるのはいつになるんでしょうか?

暑さには本当に強いオクラ

なかなか大きくならなかったオクラ苗ですが1ヶ月を過ぎたあたりから、新しい白い根が伸びはじめました。

オクラはアフリカが原産地。

暑さには本当につよいですね。

他の水耕栽培しているやさいは、朝から強烈な日差しを受けて、本当に回復するか心配するほど萎れてきます。

そんなときでもオクラは全然へっちゃらです。

栽培開始しばらくは、蕾ができては落ちてを繰り返していましたが、ようやく収まってきて蕾がふくらみはじめました。

根もがたくさん生えてきました。

容器の中は根でいっぱいです。

養液をどんどん吸い上げています。

養液の減りがとても早くなりました。

オクラ、やっと開花そして収穫

つぼみの先からクリーム色の花びらが確認できます。

次の日には開花するだろうと思っていたのですが、、

あまり花が開かないうちにしぼんでしまいました。

こんな花の咲き方で大丈夫かな?心配です。

待つこと数日、萎れた花びらの中で小さなさやができていました。

花がしっかりと開ききらなくてもだいじょうぶなんですね。

まだ爪の先ほどの大きさですけど。



5日ほどで食べられる大きさになりました。

ありがたく、食べました。

ちゃんとしたオクラの味です。当たり前か?

深型水耕栽培容器に、無理やり6株の水耕栽培。

なんとか、たった1つですが収穫です。

蕾はちらほらありますが、次の収穫はまだまだ。

収獲量のわりに、うちのベランダをかなり圧迫している感じがしてなりません。

その後、2株×3穴=6株を1株×3穴=3株に間引いて成長をうながしますが、1株に2個づつの収穫、合計6個まで収穫したところで栽培を終了しました。

理由は、場所をとりすぎだから。

オクラの大きな葉が、他の作物の陽当たりをジャマしているからです。

ウチのベランダは夏場でも日照時間は、4時間ぐらいしかありません。

他のそだてている野菜にも少しでも多く日を当てたいのです。

オクラ水耕栽培をふりかえって

オクラは、あのまま栽培をつづけていれば、もっとたくさん収穫できたとおもいます。

今回のオクラの水耕栽培をふりかえって、失敗だったと思うことは以下の通りです。

はじめる時期がおそすぎた

水耕栽培は土の栽培に比べて成長がおそいこと、養液栽培に移行した時になれるまで成長が止まること、などを考えるとできるだけ早めに栽培にとりかかるべきでした。

具体的には、ゴールデンウィーク頃のホームセンターや園芸店でオクラの苗がたくさん売られている時期に、始めればよかったです。

友人からオクラの水耕栽培の話があったのが、その時期をすでに過ぎていたので、今おもえば、来年の春まで待って最良の時期にじゅうぶん準備して始めるべきでした。

苗を安定させることが難しかった

大きな苗しか購入できなかったのがやはりよくなかったです。

ふだん使っている水耕栽培の定植用の穴にすんなり植えられることができませんでした。

定植するときには根がたくさん生えていて、定植穴に入りません。

穴をひろげるしか方法がありませんでした。それが原因で、苗が不安定になりました。

ふらふらと安定しなかったり、容器の中へ落下したりして、オクラの苗にも、栽培しているわたしにも、ストレスになってしまいました。

オクラの苗がたくさんでまわっている時期には、種類も苗の大きさも選べるとおもいます。おおきくなりすぎた苗は水耕栽培に移行するのは向いていません。

さいごに

オクラを水耕栽培でそだてることは可能です。

直根性で移植を嫌う性質でも、ていねいに扱えば、購入した苗を水耕栽培に移行させてそだてることもできました。

今回の栽培の経験から、小さめのオクラ苗を、気温が上がってきた早めの時期に、水耕栽培をはじめる。

そうすればもっと安定した生育と収穫がのぞめるとおもいます。

来年はどうしようかな?上手に育ててみたいという気持ちはありますが、、、

ベランダの広さが倍になればねえ。

無理ですね。

よくばりすぎないよう、気持ちにブレーキを強くかけておかないと、たいへんなことになりそうです。


それでは また。

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