2021年春、ナスタチウムのタネをまきました。昨年に引き続き、水耕栽培に挑戦しました。
昨年(2020年)のようすはコチラ
初めて、ナスタチウムを育てたのです。しかも水耕栽培で挑戦しました。結果は茎が上に伸びすぎたうえに、花が思ったほどは咲きませんでした。
今年は、上手に育てられるよう、昨年の失敗の原因をしらべて、違った方法でそだててみました。
今回の結果は? 昨年よりは、ずーと上手くそだてられました。
2021年のナスタチウムの水耕栽培であたらしく試したこと、栽培のようすを、おつたえします。
昨年(2020)のナスタチウム水耕栽培は、失敗?でした。
冒頭で言いましたが、初めてナスタチウムを水耕栽培した2020年は、水耕栽培でナスタチウムをそだてる事はできましたが、わたしが知っている姿には育ちませんでした。
どんどん上に伸びていき、葉と葉の節間もかなり広くなってしまいました。また、葉っぱも、花も、一つ一つが大きくて、見て楽しむにも大雑把な印象でした。
水耕栽培ですから、根の部分も観察できるのですが、真っ白な根がたくさん伸びていました。
養分を与えすぎかな。、育つ方にエネルギーを使われすぎているようにもみえます。子孫を残すための開花や種子をつくることが、おろそかになっているのかもしれません。
鑑賞用でたのしむにも、エディブルフラワーとして食する(葉もたべれます)にも、もっとコンパクトにそだてて、しかもたくさん花をつけるようにしたいと思いました。
ナスタチウムを上手にそだてるには。
2020年のナスタチウム水耕栽培初挑戦の後、ナスタチウムの育て方をしらべてみると、あちゃ~!!
そりゃー、水耕栽培で養液をたっぷり与えながらそだてれば、育ちすぎてしまうのは当然だったのです。
ナスタチウムを上手にそだてるコツは、以下の通りでした。
- 水を与えすぎない、乾燥気味にそだてること。水の与えすぎは徒長につながる。ナスタチウムは過湿を嫌う性質がある。
- 肥料をあたえすぎない。与えすぎは葉が茂りすぎて、花付きが悪くなる。特に窒素成分の与えすぎには注意。
つまり、ナスタチウムは、水耕栽培には、はっきり言って向いていなかったのです。常に液肥に根が浸かりっぱなしなわけですから。
それでも、なんとか、水耕栽培で上手に育ててみたい。上記の上手くそだてるコツを取り入れつつ水耕栽培する方法をかんがえてみました。
それが次の通り。
- 養液の水位を極力下げる。こんなことして、養液切れには十分な注意が必要ですが。
- 養液つまり液肥の濃度を下げる。指定希釈の2から3倍くらい薄い養液でそだて続ける。
とにかく、試してみなければわかりません。
2021年ナスタチウム水耕栽培のようす。
2021年の春を待って、ナスタチウムをもう一度水耕栽培に挑戦しました。タネまきから育苗までは、前回と同じやり方行っています。
ですが、ナスタチウムのタネの発芽のさせ方も一工夫すると発芽させやすくなるので、今回も種まきからおつたえしていきます。
ナスタチウムの種の発芽のさせかた。
ナスタチウムの種は外皮く厚いため、発芽まで時間がかかったり、発芽率が悪いことがあります。
なので、1昼夜ほどしっかり吸水させます。外皮が水を吸って柔らかくなったところで、タネの両端の外皮をカッター等で削って切り落とします。
それを培地に種まきするのです。わたしの場合は、カッターで削った後もウエットティッシュにくるんで発芽をまちます。
発根や発芽を確認したら、プラカップに入ったバーミキュライトに移します。もちろん培地のバーミキュライトは、底面給水の方式で湿っている状態です。
種まきから定植までのようす。
ナスタチウムの種を吸水させ種まきするところから、定植するところまでのようすです。
2021年3月8日
小さな容器にナスタチウムの種と水を入れて、1昼夜ほど吸水させました。
翌日 3月9日
種の長い方の両端をカッターで削ります。外皮を切り落とすくらいです。
3月13日(仮の種まきから4日)
発根を確認したので、バーミキュライトに移しました。タネが隠れる程度に埋め込みます。
3月19日(バーミキュライトに蒔いて6日)
芽がでてきました。予定通りです。
2021年3月24日(最初の吸水作業からわずか16日)
浅型水耕栽培容器に定植しました。養液は、1500倍希釈のハイポニカを使用しています。このあとも、指定希釈に戻さずに、1500倍希釈の養液でそだてつづけます。
そして養液の水位も、容器の底にたまっている程度、できるだけ根の先のほうだけ養液に浸かるくらい少ない量を維持するようにつとめました。
定植してからのようす。
2021年4月6日(種まきから29日、定植から13日)
プラカップから出てきた根もこれだけ伸びてきました。茎は、葉と葉の節間が狭く、徒長の症状は起きていません。
自分のイメージした通りに成長してくれています。もちろん、薄い液肥と低い養液水位を維持しています。
ただ、根の上の方はまったく養液に触れることがなく、カラカラな状態だと思いました。いくら乾燥気味を好むといっても、乾きすぎはかわいそうに思えたので、養液の補充の際に根の上の方に養液を注ぎながら補充してあげました。
2021年5月9日(種まきから62日)
待ちに待った開花。花が咲き始めました。蕾もいくつか確認できます。
2021年5月25日(種まきから78日)
とりあえずですが、満開?ぽい姿になりました。自分の中では、昨年の姿に比べて、とても綺麗だとおもいます。
種取りと撤収のようす。
このくらい背が低めで、花数もそれなりについたので、来年もナスタチウムを育てようときめました。それで、できていたタネをとりました。
はなが咲いた後、花びらが落ちると、あの見覚えのある形の小さな実が3つできていました。
ただ、まだ実は緑色のままです。
買ったタネは茶色で、カサカサした状態でした。
本当なら、実が成っている状態で、熟させて乾燥まで放っておくのがよいのでしょうが、次のやさいの為に場所をあけてもらいたいので、青いままの実を摘みました。
そしてネットに入れて、ベランダの日陰部分で、陰干ししました。
来年の春に種まきしたときに発芽してくれるか心配です。ダメだったら、そのときは、またタネを購入するとおもいます。
2021年6月28日(種まきから112日)
種取りをするころには、いくらか背丈もでてきました。しかし、株の下の方には、脇芽もでてきています。
しかし、開花と着果の疲れなんか、元気が衰えている気がいます。タネも無事にいくつか採種できましたので、ここで栽培を終了することに決めました。
他のやさい、ドワーフトマトの水耕栽培と同じように、長く栽培するなら、早くに花を収穫したり、タネを採るのを後回しにして、実を小さいうちに摘んでしまえば、エネルギーの温存ができるかもしれません。
さいごに
2021年のナスタチウムの水耕栽培は、ほぼ上手くいきました。
前年(2020)の栽培よりは、見た目も徒長せずに育てられました。花の数も数えてはいませんが、かなり多く咲かすことができました。自分では満足な結果です。
ナスタチウムの水耕栽培が、前年よりうまくいった原因をおさらいします。
- 液肥の濃度を指定の希釈の2倍以上薄めにしたこと。(栽培の最後まで1500倍希釈で通しました。)
- 水耕栽培容器の養液の水位をかなり低めで維持したこと。(株を乾燥気味に栽培するため。)
- プラカップに入れたバーミキュライトで育て続けたこと。(移植のショックも少ない、また、株元、根の元の部分を乾燥気味に維持できた。)
2022年の春に、3回目のナスタチウムの水耕栽培をしようと思います。上記のやり方を続けつつ、秋まで長く栽培して楽しめるようにがんばります。
花が咲いたら、実が肥大するまえに摘むようにして、体力の温存をしたらどうなるか、試してみようと思います。
もし、面白そうだと思ったら、ぜひナスタチウムの水耕栽培やってみてください。
それでは また。
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